日本全国ではその地域によって、独特の風習があります。特に長野県それも松本市のあります中信地区を中心として『新御霊（あらみたま）』という風習があります。年末暮れの１２月、今年大切なご家族を亡くされたお宅にご挨拶をしながら、金品を持参し改めてお見舞いに伺います。ですが、この風習をご存知の方々が年々減少し、ここ数年本当に一部のお客様からお話しがあるくらいになっております。亡くなられた方やご遺族に気持ちを届ける風習のひとつが失われていくことに一抹の寂しさを感じますが、風習とは暮らし方そのものが反映されるものですので、時代の変化の波を直接受けざるを得ないのだと思います。